あしたを拓く有機栽培実践講座に参加してきた

 

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有機栽培に興味のある方にオススメの栽培講座

 

 

有機栽培の実践講座を体験取材!

「有機栽培の講座があるんですけど、よかったらいかがですか?」

ある日、ひとり農家の高萩さんに誘われた。

いやいや、私なんぞが有機栽培なんておこがましい。

サボテンすら満足に育てられないのに。

ラディッシュを育ててはいたが、特に勉強したわけでもないし、行ったところでちんぷんかんぷんに違いない。

そう思って最初は断った。

だが、その後も高萩さんを取材していると、

講座で何を教わったとか、

水戸市にある農業の学校・鯉淵学園農業栄養専門学校で教員をしていた涌井義郎先生が講師を務めているとか、

その涌井先生は有機栽培についての本を出しているとか、

いろんな人が来ていておもしろいとか、

何度も講座の話が出てくる。

しかもそれを、楽しそうに話すものだから、自ずと興味が湧いてきてしまう。

高萩さんが誘ってくれた有機栽培の講座とは、NPO法人のあしたを拓く有機農業塾が開催している「あしたを拓く有機栽培実践講座」である。

その名の通り、有機栽培に特化した講座だ。

(行ってみようかな)と思うが、やはり心のどこかで(遊び感覚でプランター栽培をしているだけの私なんかが行っても)と気後れしてしまい、二の足
を踏んでしまう。

そこで、名案が思い浮かぶ。

(そうだ、取材しよう)

取材という名目ならば、堂々と行ける。

さっそく取材を申し込むと「体験受講」を兼ねる形で快く受け入れてくれた。

 

 

教室はハウスの中

取材場所(受講場所)は、あしたを拓く有機農業塾が運営する「あした有機農園」の圃場。

午前中は座学ということであったが、行ってみると畑とビニールハウスがあるばかり。

教室らしい建物は見当たらない。

近くに民家はあるが、ひょっとしてそこで受講するのだろうか…。

見た感じ普通の農家さんの家であるが、人様の家で何か教わるというのも新鮮な感じもする。

それとも青空教室?

農業の講座だから、それもあるかもしれない。

事前に聞いておけばよかったのだが、それを怠っていたので手順がまるでわからない。

これから起こることが「わからない」状態というのは、何とも不安だが、同時にワクワクするものである。

 

その後、農園の方に案内されたのは、なんと、ビニールハウス。

 

扉を開けると、そこには机と椅子が並べられ、奥にはホワイトボードに本日の授業内容と思わしき内容が書かれている。

どうやらビニールハウスの中で、座学は行われるようだ。

しばらくすると、受講生が続々とやってくる。

若い方もいれば、ご年配の方もいる。
男性も女性も、果ては外国の方まで(外国人は受講生ではなく、研修生であると後で知った)、受講層は実に様々。
その中には、高萩さんの姿も。

涌井先生が言うには、

「すでに農業をやっていて自分でやりながら有機栽培の勉強をしたいという人や、家庭菜園をやっている人、これから自分で農業をしたいと思っている人が学びに来ていますね」

とのこと。

過去には19歳の現役農大生も東京から通っていたことがあるという。

取材日は私と同じように体験受講の人もいて、総勢20名以上の人がこの講座を受けに来ていた。

 

本日のお題は「踏み込み温床」

講座内容は、「踏み込み温床」について。

現代では有機農家でさえ、苗の生育に電気を使って温めているのだが、今回は微生物の分解による熱を利用して苗床を作るという。

育苗などしたこともないし、知識もまるでないのだが、それでも何だか面白そうな内容だ。

講師は前述した通り、涌井義郎先生が務める。

前職は鯉淵学園で教員を務めていたとあって、とてもわかりやすく、そして面白く教えてくれる。(涌井先生については、後ほど別項で詳しく書かせていただくとする)

栽培技術に関して教えてくれるのはもちろんだが、それだけではなく、先生が生まれ育った新潟の農家の話とか、古い時代の農業の話とか。

他県の農業や農の文化的な面まで学べてしまう。

予備知識はほとんどないのに、先生の話に引き込まれてしまった。

 

昔ながらの温床技術「踏み込み温床」を実践

お昼休憩を挟み、午後になると外での実習となる。

午前中に座学で学んだことの実践だ。

ハウス内に掘った枠の中に、落ち葉や野菜クズ、米ぬか、水を入れて、足で「踏み込む」。

何度も何度も踏み込んで、足元がしっとりとしてきたら、また新たに落ち葉などの有機物を入れ、また踏み込む。

これをひたすら繰り返す。

枠が埋まるまで、繰り返す。

2時間近くも同じ作業を繰り返し、最後にビニールのトンネルを貼って完成である。

私も一緒になって作業をしたが、この踏み込みの作業が、肉体的に堪える。

その場で足踏みをするだけなのだが、長時間するとけっこうな運動量になり、終わった頃にはへとへとに疲れきっていた。

その後の涌井先生へのインタビューがしどろもどろになってしまうほどに……。

体力的には堪えたが、作業中にいろいろな受講生と話ができたのはよかった。

家庭菜園をやっている人、農業を職業とし、これから有機栽培にチャレンジしようとしている人、または、すでにチャレンジしている人…はたまた、環
境問題に関心がある人なども。

また、「今」だけでなく「過去」に触れられたのも面白い。

県外から移住して農業を始めた人、国外から移住した人、バンド活動をしてきた人…。

野菜や自然だけではなく、農に興味のある「人」と触れ合うのは、とても楽しく、刺激にもなる。

また、その触れ合いは私だけがしていたのではなく、他の受講生たちも作業の合間に楽しんでいた。

どうやらこの講座は、単なる学びの場としての機能だけでなく、交流の場としても機能しているようだ。

 

高萩さんが楽しそうに講座の話をしていた理由が、少しわかった気がした。

 

 

ここがスゴイ! あしたを拓く「有機栽培実践講座」

 
・鯉淵学園で長年教員を務め、有機栽培の本を出している涌井義郎先生が講師

有機栽培の技術はもちろん、農にまつわる歴史や文化まで学ぶことができる。

 

・座学と実践

午前中は座学で知識を事前に学び、午後からは実践をして体で覚える。

 

・家庭菜園を楽しんでいる人から農家まで、幅広い生徒が受講

農家同士や家庭菜園を趣味とする人同士の交流の場にもなっている。

 

 

あしたを拓く有機栽培実践講座の概要

対象者

安心できる自家菜園を楽しみたい人

家族が食べる野菜は有機栽培で自給したい人

有機農業者になりたいという人

開講日
月2回(第2・第4土曜日)
前期…4月~6月 計12回 後期…10月~3月 計12回

講習場所
あした有機農園(笠間市小原4791)

テキスト

解説日本の有機農法(筑波書房)

不耕起栽培のすすめ(家の光協会)

講習時間
11:00~15:00
講義(座学)…11:00~12:00
実習……………13:00~15:00(昼休憩あり)

定員
前後期各15名まで

受講料
1期38,000円(1回3,000円 テキスト代2,000円 一括前納)
※中途からの受講も可能(受講回数分の料金を前納)

申込み方法
受講申込書に記入の上、初回開講の前月末(前期は3月末、後期は9月末)までに郵送・FAX・メールにて申込み

問い合わせ・受講申し込み先
〒309-1711 茨城県笠間市随分附1164-65
NPO法人あしたを拓く有機農業塾
TEL 090-2426-4612 FAX 0296-78-1787

ホームページ
http://ashitafarm.jp/school.html