野良本について(2)半農半Xという生き方 実践編 / 塩見直紀

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半農半Xという生き方 実践編 / 塩見直紀 を読んで

 

 

半農半ライターという生き方

この「半農半Xという生き方 実践編」という本に出会う前から、
私は半農半Xという生き方を実践していた。

 

これは、ささやかな自慢である。
本になるほどの素晴らしい考え方・ライフスタイルである「半農半X」を、私は誰からの助言もなく、一人の頭で考え抜いて実行に移していたのである。

これぞまさしく、センスオブワンダーではないか。

 

「半農半Xという生き方 実践編」を買ったのは、2014年2月。

私はとあるメロン農家で働きながら、ライターをしていた。
立派な半農半ライターである。

 

しかし、センスオブワンダーがあったとして、それを継続し成功しなければ意味がない。
なぜそれができなかったのか。

 

それは、この本を買ってから、しばらくの間読まなかったからだろう。

 

2014年に購入したこの本だが、読んだのは2018年である。
2014年に購入して読まずに、4年の歳月が流れた。
その間、2015年に農業をやめて、半農半ライターという生き方は、幕を下ろした。

 

これがもし、2014年の半農半ライターをしていた当時、読み終えていれば。

 

「成功の反対は失敗じゃない。途中で諦めたり、やめたり、最初からアクションをおこさないことだ」

 

こんな言葉が「半農半Xという生き方 実践編」に書かれていた。(出典は別にあるようだ)

 

途中で諦めなければ、やめなければ、ひょっとしたら…(たられば)。

 

読者から良い「反応」が得られるライターとして活躍していたかもしれない。(半農だけに)

 

引用から派生する

さて、この本の説明の前に、「半農半X」ってなんじゃい!という読者(希少な)のために、半農半Xの説明を。

 

言葉の雰囲気でお分りいただけると思うが、「農」と「X(ミッション・天職・好きなこと・集中できること)を一緒に組み合わせて生活することである。

 

私が読んだのは「実践編」とあるように続編であり、前著に「半農半Xという生き方 」がある。

「実践編」では、実際に半農半Xの暮らしをしている方たちを実例として紹介しつつ、そのあり方、目指すべき方向性、Xの探し方などを説いている。

 

紹介されている人物は、どの方も素晴らしい人で、半農半Xという生き方でなくても成功していそうな方ばかり。

 

要するに、どの生き方をすれば成功するというよりは、先に挙げた言葉のように諦めずに努力し続ければ成功するという一例を挙げているようにも思える。

(ああ、残念なことに私は失敗例としての実例を挙げることになったが)

 

このような半農半Xライフでの成功者の事例を読むと、希望に満ち溢れてくる。
あれがやりたい、これがやりたいと前に進む気持ちが出る。

それだけでも読む価値はあるが、この本の効能は別のところにもあると思っている。

それは「引用」だ。

 

  • 戦略とは、何をやらないか決めること / ドラッカー
  • 人はどれだけの土地がいるか / トルストイ
  • 7世紀先を配慮する生き方 / ネイティブアメリカンの教え
  • 花が好きなら庭師になりなさい。自分の好きなことをするとき、恐れも比較も野心もない。あるのは愛だけ / クリムシュナムルティ
  • 人はな、生まれ在所から三里以内にでけたもんを食べてたら、体によろしいねん / 田辺聖子
  • 海、山、川などの豊かな自然があること。いい習慣があること。いい仕事があること。少しのお金で笑って暮らせる生活技術を教えてくれる学びの場があること。住んでいて気持ちがいいこと。自分のことを思ってくれる友達が3人はいること / 結城登美雄
  • 兵隊が武器を置きたくなるような音楽はつくれないか / 坂本龍一

※以上、「半農半Xという生き方 実践編 」 からの引用

 

 

これらの言葉は、読んだ直後に「いいな」と思い、Twitterに上げたものだけである。

他にもたくさんあったが、それは実際に読んで確認していただきたい。

 

名言の引用により、新たな知識の広がりが生まれる。
そして、興味が生まれる。

 

いわゆる「派生」なのだが、この「半農半Xという生き方 実践編 」 にはその派生が多かった。

 

一冊の本から生まれる多くの派生は、この本の本来の効能だけではなく、また違った意味での楽しみになった。

 

「要は〈やるか、やらないか〉だから」

 

かつて、私が尊敬する知人に言われた言葉である。
この言葉は、今でも私を何か(X)に向けて突き動かす原動力となっている。

 

半農半Xというライフスタイルの魅力を感じると同時に、言葉の持つ凄さを再認識させられた一冊であった。